
十三参りの記念に写真撮影をしよう!時期はいつ頃がおすすめ?
子どもがいる家庭では、ハーフバースデーや毎年の誕生日、七五三など年齢ごとにさまざまなお祝い事があります。ただし、全国的に有名なお祝い事もあれば、一部の地域で浸透しているお祝い事もあります。そこで本記事では、京都発祥の十三参りとは何か、時期や行事の内容について解説します。
そもそも十三参りとは
子どもが生まれると、誕生日はもちろん、七五三やハーフバースデーなど子どもの時期にしかないお祝い事がいくつもあります。毎年変わらない印象のあるお祝い事ですが、お祝い事にも時代の変化やトレンドがあります。
たとえば、七五三は女の子が3・7歳のタイミング、男の子が5歳のタイミングでお祝いするのが基本です。しかし、最近では3歳の男の子が記念として七五三をすることも珍しくありません。
また、アメリカから伝わった「ハーフバースデー」も日本に浸透しつつあります。ハーフバースデーとは、生後6か月の赤ちゃんの成長を祝うイベントです。つまり、これまでの一般的であった考え方が変化し、イベントが多様化しつつあるのです。
また、一部の地域のみで浸透していたお祝い事が全国的に広まっている例もあります。たとえば、京都発祥の十三参りは、関西を中心としたお祝い事でしたが、近年では関西以外にも広まっています。
そもそも十三参りとは、子どもの数え年の年齢が13歳になったら、虚空蔵菩薩に参拝するというものです。虚空蔵菩薩は福徳と知恵授けるとされており、十三参りは「知恵もうで」「知恵もらい」とも表現されます。
また、知恵を授けてもらうことの他に、子どものいままでの成長を感謝し、立派な大人になれるよう祈願する意味合いも込められています。参拝した帰りは、後ろに振り返ってはならないと考えられているのも十三参り特有のものでしょう。後ろに振り返ってしまうと、授けてもらった知恵がなくなってしまうといわれているからです。
また、京都発祥のため、大阪や奈良などの関西を中心とするお祝い事でしたが、最近では東京や神奈川、茨城などで十三参りができる神社やお寺があります。
十三参りを行う時期は?
十三参りは、子どもの性別に関わらず、年齢が数え年で13歳になったら実施されます。ただし、早生まれのお子様がいる家庭の場合、参拝時期に悩むことも多いのではないでしょうか。一般的には小学校6年生になる春に参拝しますが、早生まれの場合、子どもが中学校になる春が参拝時期となります。
なお、最近では早生まれかどうかにとらわれず、小学校6年生になる春に参拝する家庭も多くあります。また、十三参りでは3月13日前後がお参りの時期とされており、新暦で考えると4月13日前後にあたります。
ただし、4月13日は新学期がスタートする忙しい時期でもあります。そのため、必ずしも4月13日に参拝しなければならないというわけではありません。
また、近年では共働き世帯が増加しています。日付にとらわれ過ぎず、家族の予定が合う日にお参りするのがよいでしょう。十三参りの参拝を受け付けているお寺も、3月~5月を参拝期間としているケースが多いです。
お寺の中には1年中、十三参りの参拝を受け付けているところもあります。参拝したいお寺が決まったら、事前に時期を確認しておくと安心でしょう。また、せっかくのお祝い事はきちんと綺麗な写真に残しておきたいと考えている方も多いでしょう。参拝の際、出張カメラマンに同行してもらう場合は、できるだけ早いタイミングで予約しておくのはおすすめです。
また、お寺に撮影許可を取る必要があります。写真スタジオが許可を取ってくれる場合もあれば、依頼者がお寺に問い合わせをするケースもあります。
十三参り独自の行事がある
十三参りは、子どもが大人になる成長期に実施するお祝い事です。そのため、十三参り特有の行事がいくつかあります。
大切な漢字を書く
十三参りでは、毛筆で大切にしている漢字を書き、半紙をお寺に持ち込んでご祈祷を受けます。漢字は自由に選択できますが、自分の好きなものや大切にしているもの、ポジティブな印象をもつものを選択するとよいでしょう。たとえば、「健」「輝」「楽」「幸」などが多い傾向にあります。
大人の着物を着る
お参りをする際、男の子、女の子ともに晴れ着を着用します。また、立派な大人になるための行事であるため、大人用の晴れ着を着用するのが特徴です。女の子は大人用の着物、男の子は紋付袴を着用します。女の子の場合、大人用の着物を肩上げして着用し、参拝が終わったら肩上げを外すのも十三参りの独自の行事だといえるでしょう。
子どもの年齢によってさまざまな行事があります。また、行事は時代とともに変化しつつあり、十三参りが全国的に浸透しているのも最近のトレンドです。十三参りは京都発祥のお祝い事ですが、近年では東京や埼玉、茨城などでもお参りを受け付けているのです。また、子どもが毛筆で書いた漢字一字を参拝時に持ち込んだり、大人用の晴れ着を着用したりするのが十三参り独自の行事です。